スーパーの売り場に行くとずらっと並んでいる牛乳。
色んな種類がありすぎて「どれを買おう……?」と悩むこと、ありませんか?
「やっぱり昔ならではのコレで!」
「カロリーが気になるから低脂肪のやつで!」
「鉄分が強化されているコレにするわ!」
と選び方は様々かと思いますが、実は「牛乳」と分類できるもの・できないものが混在しているのです。
そこで今回は、牛乳と乳飲料の違いについてお話します。
目次
意外と細かい!?牛乳の定義
牛乳といえば牛の乳ですが、絞ったままの乳は「生乳」と呼ばれています。
その生乳を殺菌したものが牛乳です。見分け方は簡単ですね。
他の物は一切加えない!原材料はオンリーワン!
「牛乳」と呼ばれるものは、生乳以外に何も加えられていません。
水で薄めることすら、牛乳の製造過程ではNGなのです。
乳脂肪分が30%以上、無脂乳固形分が8.0%以上!
さらに、乳飲料が30%以上、無脂乳固形分が8.0%以上であること、と細かく決められています。
「乳脂肪分はともかく、無脂乳固形分ってナニ!?」と思いますよね。
実はこれ、「牛乳から水分と乳脂肪分を取り除いた成分」。具体的に言うと、タンパク質、糖質、ビタミン、ミネラルといった栄養素のことなんです!
つまり、それらの栄養が8.0%以上は含まれるよ!と保証してくれているわけですね。
乳飲料の定義とは?
では、今度は乳飲料の見分け方について見ていきましょう。
乳飲料とは、生乳に乳製品以外のものを加えたもの
乳飲料、という言葉に聞き覚えのない方もいると思います。
そんな方は、まずはコーヒー牛乳やイチゴ牛乳、フルーツ牛乳を思い浮かべてください。
「なるほど、あれが乳飲料か?」と思われた方は更に、鉄分やカルシウムなど、栄養素を強化した牛乳を想像してください。
意外かもしれませんが、実はそれらも全て乳飲料です。
乳飲料の定義は、「生乳に乳製品以外のものを加えたもの」なのです。
乳脂肪分+無脂乳固形分の割合が3.0%以上
乳飲料は、乳脂肪分と無脂乳固形分の合計が、3.0%以上であることと決められています。
あくまで「以上」ではあるのですが、牛乳に比べて少ないな?という感じは拭えませんね^^;
牛乳でお腹がゴロゴロ言う方にも!乳飲料は大丈夫です
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ言ったり、下痢をする方もいると思います。
これは「乳糖不耐性」といって、牛乳の中に含まれている「乳糖」を分解する酵素が少ない方に起こる症状です。
日本人には多いと言われています。
「牛乳飲みたいけどお腹壊すからなぁ」と諦めていた方には朗報!
乳飲料の中には、乳糖を酵素で分解した「乳糖分解乳」というものがあります!
牛乳に含まれる乳糖がブドウ糖に分解されてますので、甘みがあって飲みやすいです。
さらにもう一つ!加工乳とは??
ところで、スーパーなどで市販されている牛乳類には、牛乳・乳飲料に加え、さらにもう一つ種類があります。
加工乳と呼ばれる「生乳に水や乳製品を加えてあるもの」です。
乳脂肪を高めた「特濃」や、逆に乳脂肪を少なくした「低脂肪」の牛乳と言ったら分かりやすいかもしれません。
乳脂肪が多ければ多いほどコクがあって美味しいですし、ダイエット中の方には低脂肪が嬉しいですよね^ ^
生乳よりコストの低い水や脱脂粉乳を加えてあるので、比較的安価なのが特徴です。
牛乳・乳飲料の選び方
さて、本題に戻りましょう。
見比べてみると、様々なメリット・デメリットが浮かび上がってきます。
牛乳のメリット・デメリット
- 生乳本来の栄養素を取り入れられる。 これはやっぱり大きいですね。 バランスよくタンパク質、脂質、ビタミン、炭水化物、ミネラルを摂取でき、吸収も良いです。
- 添加物が含まれていない。
- ただし、味が苦手だったり、体質に合わない方は飲み続けるのが困難。
- 比較的価格が高い。
乳飲料のメリット・デメリット
・味や種類が豊富で、飽きずに飲み続けられる。
・気になる栄養素を補助してくれる商品がある。
ただし、本来牛乳がもつ栄養ではありませんので、あくまで後から加えた添加物。サプリメント的に捉えておいた方がいいかもしれません。
・牛乳を飲むとお腹がゴロゴロいう方にも飲める、「乳糖分解乳」がある。
・比較的価格が安い。
加工乳の部分でも少し触れましたが、意外と牛乳はコストが高いです。
もちろんその価値はあるんですけどね!
見分け方はわかりますか? どっちがいいかの判断はあなた次第です。
乳飲料の商品の幅も広いですし、どっちを選ぶのが良いかと言われたら難しいですね。
ただ、上記を踏まえて、「何のために、誰が飲むのか」を考えながら選んでみるのがいいと思います。
まとめ
いかがでしたか。なかなか奥が深い牛乳事情。
牛乳、加工乳、乳飲料の見分け方や区別がつくと、どっちがいい?と悩む時間も短縮できそうですね。
パッケージの成分表示を見比べてみるのも楽しいです♪
ええっこれ牛乳じゃなかったんだ!?という驚きもあるかもしれません。
楽しみながら、皆さんのご家庭にピッタリの一本を見つけてみてください。
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