男児の出世と健康を願って端午の節句までに飾られる鯉のぼり。
晴天の空にたなびく鯉のぼりを見ると、こどもの日なんだな~、とほっこりした気分になります。
でも、こいのぼりっていつ出していつしまうのか迷ったことありませんか?
こいのぼりはいつから飾るの?
鯉のぼりをいつから飾るかというと、飾る時期は、明確には定まっていません。
地域やしきたりによっても違うので、お住まいの地域によって、確認が必要となりますが、一般的には
・春分の日が終わってから
・二十四節気のうちの一つ、「清明(せいめい)」あたりの日に飾る
・4月初めの大安の日
と言われています。
「清明」とは、二十四節気の第5節目にあたり、太陽暦の4月5日頃に始まり、穀雨(4月20日頃)の前日までの期間、または、初日(第1日目)のことをいいます。
二十四節気とは、中国で成立された1年を24に区分した暦のようなものです。日本では春分とか大寒とか使われていますね。
清浄明潔の略と言われ、すべてのものが清らかで生き生きとする頃という意味があります。
中国ではお墓参りをする日でもあるので、ご先祖に子供の成長を願い守ってもらおうとその日を選ぶ人も多いと言われる、とても縁起の良い日です。
大安は言うまでもなく全てにおいて縁起の良い日です。
せっかくですので飾る時はスッキリと晴れた良い天気の日に飾りたいですね。
こいのぼりはいつまで飾るの?
鯉のぼりをいつまで飾ればいいのかというと、これもまた定まっていません。
ですが、関東では二十四節気の小満(しょうまん、5月21日頃)までに片付けるのが良いようです。
小満とは、陽気がよくなり草木が成長して茂るという意味で、動植物に活気が溢れてくる頃です。梅雨入りが近づく頃ですね。
日付を気にするなら大安がおすすめです。
いずれにせよ、天気の良い日に乾燥した状態で片付けると、湿気のない状態で片付けられます。
ただ風に吹かれていただけの鯉のぼりも、外の埃や花粉などで汚れている場合もありますので、汚れがひどい場合にはぜひ洗って乾かして大切に保管してくださいね。
関東と関西の違い
鯉のぼりを飾る時期、関東と関西では風習が異なるのです。
関東では、
・春分の日が終わってから5月中旬くらいまで
関西では、
・旧暦のひな祭りである4月3日が終わってから6月5日くらいまで
と言われています。
関西の方が遅く出して遅くまで飾っているのですね。
鯉のぼりは何歳まで飾るの?
子供の成長や健康を願う鯉のぼりですので、やはりいつまで、という規定はないようです。
ですから、いつやめても大丈夫ですし、飾りたければいつまででも飾って良い、ということになります。
しかし、多くのご家庭では
・6、7歳くらいまで飾る。
・昔の元服くらい14、15歳くらいまで飾る。
・子供が恥ずかしがるまで飾る。
というご家庭が多いようです。
諸説がありますが、昔は子供の死亡率が高く、7歳を過ぎるまでは神様からの預かり子で、7歳まで無事に生きた子供の成長を祝い、神社にお参りをするとことで、初めて人格を認められました。
七五三の由来ですね。
このことから、7歳まで飾ったら鯉のぼり卒業、という考え方です。
15歳は、昔の元服にあたります。
昔の成人にあたりますので15歳で鯉のぼり卒業、という考え方です。
20歳も成人、大人になったということで節目としてはとても良いですよね。
後は、子供が恥ずかしがったり、毎日出したりしまったりが大変だと感じるようになったら。
ようするに、自分の好きな時期にやめても良いということです。
こいのぼりの処分方法
飾らなくなった鯉のぼり、ゴミに出すのは抵抗がありますし、かといってずっととっておくのもちょっと…、と思いますよね。
子供の成長を願ったものですから、ゴミに出すよりは何か良い方法はないでしょうか。
いくつかありますが、
1.鯉のぼり供養祭に出す。
2.寄付する。
3.神社で供養してもらう。
4.人に譲る。
等の方法があります。
使わなくなった5月人形や雛人形も同じですが、人形供養と同じように、鯉のぼりも一緒に供養してもらえます。
直接持っていけなくても、郵送でOKなところも多いですから、確認をしてみてくださいね。
大切な縁起物ですので、多くの鯉のぼりと一緒に供養してもらえるのはありがたいですね。
寄付は、学校や各種イベントなど、必要としているところに寄付する方法です。
鯉のぼりイベントをしている自治体などは割と多くあります。
使わなくなった鯉のぼりを募集しているところはたくさんありますので、お近くの学校や各種団体などにお問い合わせしてみてください。
自分ではもう使わないけれど、喜んで使ってくれるところがあれば、嬉しいですよね。
鯉のぼり供養でなく、個人的に神社で供養してもらう方法です。
人形供養などを受け付けている神社でしたら確実だと思いますが、お近くの神社の場合にはご相談が必要と思われます。
状態が良く、お相手が欲しがっている場合には人に譲るという方法もあります。
鯉のぼりには子孫繁栄という意味もありますので、人に譲るといいと言われています。
ただ、人によっては価値観が違いますので、お古は嫌だ、と考える人もいらっしゃるでしょうから、欲しがっていて、喜んでもらえるお相手に譲りたいですね。
どうしてもゴミに出す場合には、自治体の捨て方に合わせて捨ててください。
しかし、やはり縁起物ですので自分で供養してから捨てるようにしてください。
自宅で供養する方法
*自宅での供養方法
1.汚れを落としてから白い大きめの和紙(綺麗な包装紙でも良い)の上に置く
2.塩をふりかけて清めた後に、敷いていた紙で包む。
3.手を合わせ感謝の気持ちを伝える。
4.自治体に合わせた捨て方で処分する。
子供の成長を願って飾っていた鯉のぼりです。
処分する時もこれまでの感謝の気持ちを込めて供養してあげてくださいね。
まとめ
子供の健康と成長と出世と子孫繁栄とたくさんの願いを込めて飾られる鯉のぼり。
いつ出してもしまっても大丈夫なので、自分の都合の良い日、納得がいく日を選んで出し入れしてください。
晴れた気持ちの良い日、青い空にたなびく鯉のぼりは見ていてとても気持ちの良いものです。
色とりどりの鯉のぼり、お子さんの喜ぶ顔を思い浮かべて飾ってくださいね。
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