予防と防止の違いが知りたい!使いかた、使い分けも!
日本語には使い分けの難しい言葉がたくさんあります。
今回は、「予防」と「防止」の違い、使い分けについてまとめました!
「予防」と「防止」の使い方、使い分けを解説します。
予防と防止の意味
「予防」を辞書で引くと、「悪い事態が生じないように気をつけ、前もって防ぐこと」と記載されています。
想定される悪いことに対し、事前に備えることを「予防」といいます。
「防止」を辞書で引くと、「防ぎ、止めること」と記載されています。
予防と同じく、「悪い事態が起こらないようにすること」ともとれますね。
予防と防止の正しい使い方
予防と防止?何が違うの?

では、予防と防止は何が違うのでしょうか。
言葉の意味だけでは違いがよく分かりませんね。
分かりやすい例文を用い、予防と防止の違い、使い方を解説していきます!
予防の使い方
まず「予防」ですが、こちらは悪い事態が起きないように備える「意思」や「気持ち」を表す言葉です。
「予防接種」や「風邪の予防」などは病気ならないようにする「気持ち」から行われます。
「防止接種」「風邪の防止」とは言いませんね。
「予防」と「防止」は似ている言葉ですが、例文として当てはめてみると違いが分かりやすいです。
「予防」は一度もなっていないことを防ぐことです。
・虫歯にならないように予防する。
・病気にならないように予防する。
など、なる前に事前に防ぎたい「努力」や「気持ち」からの行為です。
防止の使い方
逆に、一度はなってしまったが今後は防ぎたいこと、起こった後の処置のことを「防止」するといいます。
「虫歯の悪化を防止する。」などがそうですね。
これは「虫歯にはなってしまったがこれ以上の悪化を防ぐ。」と考えると分かりやすいですね。
「防止」は防ぎ止める「行為」のこと指す言葉です。
・地球温暖化を防止するために、普段の生活を見直す。
・災害を防止するため、防波堤を造る。
など実際の行動と組み合わせ使います。
未然防止とは?
では、「事前に防止する」や「未然防止」という言葉はどうでしょうか。
「未然防止」は「未然」に「まだ起こっていないこと」という意味があり、「未然防止」に「事故やミスを生じさせないように、あらかじめ対策すること、対策措置をとること」とい意味があります。
「未然防止」は「予防」と同じ意味になりますね。
ですが、「事前に防止する」になると、「事前に」は「まだ事が起こっていない時点」という意味があるので「事前に防止する」は「まだ起きていないことを防ぐこと」という意味になります。
予防の「悪い事態が生じないように気をつけ、前もって防ぐこと」と違いは、「悪い事を前もって防ぐ」というのが「予防」、「悪い事に限らず、なにかが起こる前に防ぐこと」が防止という点ですね。
予防と防止の違いとは
予防と防止の違い まとめ

以上のことをまとめみると、
・「悪い事」が起こらないようにしたい「気持ち」から行うこと
・「悪いこと」が起こらないように防ぐこと
・「防止」はすでに起こってしまったが、その後起こらないように防ぐこと
・「何か」が起こらないように防ぐ「行為」のこと
・「何か」が起こらないように防ぐこと
「予防」と「防止」の使い方、使い分けはわかったでしょうか。
まとめ
今回は違いを知っていそうで知らない「予防」と「防止」についてまとめてみました。
「予防」と「防止」言葉の意味や使い方、なるほど!と感じました。
正しい使い分けができるよう心掛けたいですね。
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