「一揆」「乱」「変」とは?昔習ったけど違いが分からない方へ解説!

一揆 や乱・変の違いとはなんでしょうか?

〇〇一揆、〇〇の乱、〇〇の変。

学生時代、年号とともにとりあえず暗記させられた、という経験をした方は少なくないのではないでしょうか。

〇〇一揆は、こういうことが原因で起きた、〇〇の乱の中心人物は誰々だった、などそれぞれの出来事の内容を教わりながら、覚えてきたと思います。

ところで、この〇〇一揆、〇〇の乱、〇〇の変って、どうやって呼び分けられてその名前がついたのでしょうか。

昔習った気がするけど覚えてないなぁという方にも、いやいや、習った記憶すらないよ・・・という方にも!

今日はスッキリしてもらえるように解説していきたいと思います!

「一揆」は、戦いのことではなかった?

一揆 や乱・変の違いとはなんでしょうか?

一揆と聞いて、皆さんは何を連想しますか?

土一揆、一向一揆、百姓一揆、などでしょうか。

では、この一揆っていったい何なのでしょう。

一揆は、「揆(道、方法)を一にする」ひとたち、

一味同心で連なった人たちの集まりのことを指していました。

普通にしていては解決できないような問題を前にしたとき

その問題を解決するため、普段活動をともにしていないけれども、

同じ目的も持った仲間を集めて結成した集団のことを、もともとは一揆と呼んでいたんですね。

そこから、幕府や守護、領主などに抗うため、農民や信徒が集まって団結して起こした暴動のことを、一揆と呼ぶようになったんです。

ともとは、戦いを表していたわけではなく、心を一つにすること、道筋や方法が一致することを表していたって、

皆さんご存知でしたか?

 

確かに、幕府や領主に対抗するためには、たくさんの仲間と心と力を合わせないといけないですもんね!

今の時代であれば、SNSで呼びかけることで、同じような考えを持つ人を探したり集めることができますが、当時は、さぞ大変だったろうなぁと思います。

 

声をかけるにしても、まったく反対の考えを持つ人に声をかけてしまったら、計画倒れどころか、逆にやられてしまうかもしれませんものね。

 

「乱」を起こした反乱軍は誰だった?

一揆 や乱・変の違いとはなんでしょうか?

続いて、乱を解説していきましょう。

乱と聞いて、思い浮かぶのは、承久の乱や壬申の乱などでしょうか。

 

乱は大きく2つのパターンに分けられます。

1.権力に対しての反抗、反逆の戦い

2.権力を握りたいもの同士の戦い

1.は、農民や下級の武士等といった支配されるものたちが「反乱軍」となり、支配する側である朝廷や幕府へ反抗し、反逆しようと起こす戦いです。

反乱軍が勝てば、支配する側とされる側が形勢逆転し、大どんでん返しが起きる、そんな波乱の展開を予感させる戦いですね。

しかし、そううまくはいかないもので、支配する側、すなわち権力者によって鎮圧され、反乱は失敗に終わることが多かったようです。

確かに毎回支配する側が倒されていたら、コロコロやり方や方針が変わってしまい、なかなか国として機能しなくなってしまうかもしれませんね。

 

2.は、国全体で分裂した勢力同士がぶつかり合い、武力衝突を起こす大規模な内乱です。

国じゅうが、めちゃくちゃになって大混乱がおきそうな戦いです。

承久の乱を例にとると、青コーナー朝廷チームVS赤コーナー幕府チームの戦い、といった具合でしょうか。

 

「乱」とは、波乱を巻き起こすかもしれない、支配される側の反乱軍が支配者に戦いを挑んでいく決死のバトルと、国中を混乱に巻き込む勢力争いの大乱闘だったんですね。

 

「変」で何かが変わったの?

一揆 や乱・変の違いとはなんでしょうか?

乱と紛らわしい名前に変がありますね。

パッと出てきそうなものだと、本能寺の変や桜田門外の変でしょうか。

 

ちなみに本能寺の変と聞くと、いつからかリズムをとってしまいそうになるのは、私だけではない、ですよね?

乱は2つのパターンに分けられましたが、変も2つのパターンに分けて考えてみましょう。

 

1.政治権力者が、獄逆や配流などに遭い、不当な立場に追いやられた事件

2.政治上の対立による陰謀事件

どうでしょう、お気づきでしょうか。

決死のバトルや、勢力争いの大乱闘だった「乱」と、なんだか別物に見えてきましたね?

1.での政治権力者には、この場合、天皇、皇室あるいは将軍などが該当します。

この天皇、皇室あるいは将軍を絶対的な権威とする思想が根底にあり、その絶対的権威が不当な境遇に追いやられてしまう。

その出来事を「不当なる凶変」とし、「変」となったのではないか、といわれているんですね。

 

2.は、政治的に力を持った支配層の中で起きた権力闘争です。

もともと支配をする側にいる立場の者が、トップに君臨するものを倒し、自分が取って代わろうと企てたんですね。

本能寺の変のあと、明智光秀も短いながら天下を取りました。

変は、乱のような戦いとはちょっと違って、暗殺や失脚などにより、政治が影響を受けた「事件」の意味合いが強いものだったんですね。

 

他にもあった!戦いの呼び方

一揆、乱、変、と解説してきましたが、この他にも記憶にある戦いの呼び方がありましたよね?

・〇〇の役

戦争のことを表すときに使用します。

例:文永の役、弘安の役

一部では、外国や辺境の地での戦争、という説もあります。

・〇〇の陣

局地的な戦闘や、城攻め等に使用されます。

例:大坂 夏の陣

陣を張る、というところからきたのでしょうか。

権力者の命令で、傘下の勢力部隊が義務的に集まっての戦いともいわれます。

・〇〇事変

警察や治安維持機構では、収拾がつかなくなって、軍が介入するような事件です。

例:満州事変、上海事変

正式な手続きを踏まずに開始した戦争や武力衝突の際に使用されます。

 

まとめ

さて、今回は、頭の中が学生時代にタイムスリップするような、一揆、乱、変などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

言葉の意味を知ってから教科書を読み返すと、昔と違った発見があるかもしれませんよ!

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