針供養の豆腐の意味とやり方、いつどこの神社で?

針供養って何?

「針供養」という言葉の意味はご存知ですか?

ニュースなんかで言葉は聞いたことがあっても現代の生活ではなかなか馴染みがなく、どのような行事なのかよく分からない人も多いのではないでしょうか?

テレビを見ていると豆腐に針をさしている?そんな不思議な光景が目に付くと思います。

そんな不思議な針供養の行事の意味を知るために針供養の事について調べてみました。

針供養のやり方

針供養のやり方

針供養とは、針供養をしてくれる神社に古くなった針やさびてしまった針などを持って行き、豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺して供養をしてもらう事です。

神社で供養するのが一般的ですが、家庭で供養する事も可能だという事はご存知でしたか?

まずは豆腐やこんにゃくに古い針を刺して、神棚や仏壇に供えます。

感謝の気持ちで供養をし、針仕事の上達も祈願しておきましょう。

祈願が終われば白い半紙に針を包んで自治体の処分方法に従って処分をしましょう。

本来は針を土に埋めてから塩を振って清めるというのがいいのですが、現代はなかなか埋める事ができる土地がありません。

場合によっては不法投棄とみなされる場合もあるので、行政の方法に従っての処分が一番安全に供養できるのではないかと思います。

これで供養は終了です。意外と簡単ですよね?

供養の時期

針供養をするのにも正式な日にちが決まっています。

東日本では2月8日、西日本では12月8日に行われることが多いいといわれています。

では、なぜ2月8日と12月8日なのでしょうか?

それは「事始め」と「事納め」という考え方が元となっています。

2月8日と12月8日が「事八日」と言われる事始めと事納めの日と言われ、事を始めたり納めたり(終わらせる)する大切な日と決められていました。

ではなぜ12月8日に針供養をする神社と2月8日に針供養をする神社に分かれているのかというと、祀る神様によって事始めと事納めの時期が逆転するからなのです!

事八日で祀る神様は神事で祀る年神様と田畑で働く人たちが祀る他の神様がいます。

年神様の場合は新年の準備を始める日として12月8日を事始めとします。

そしてその神事をすべて終えるのが2月8日で事納めとなります。

一方、田の神様の場合は暖かくなってきて田畑で働く人たちの日常の仕事が始まる日として2月8日が事始めとしています。

そして全て終わるのが12月8日で事納めとなっています。

数字だけ見れば同じでややこしいと感じますが、実は考える期間が違っていて、年神様を祀り終えると田の神様を祀る順番になると考えていればわかりやすいですね。

とてもややこしいですが、現在はそこまで考えて神社を選ぶ必要はないので、自宅から一番近い神社の供養の日をチェックしていれば大丈夫です!

でも、ちょっとした豆知識として頭に入れておくと、参拝したときにどちらの神様を祀っていたかもわかるようになって面白いと思います。

針供養に豆腐を使う意味

神社で豆腐に沢山の針が刺さっているのはとても不思議な光景ですよね?

なぜ豆腐に針を刺すのでしょうか?

それは、今まで使ってきた針を供養する際にずっと固い布に針を刺し続けていたので、「供養する最後くらいは柔らかいものに刺して休んでほしい」という日本人ならではの物を大切にする心が現れたものでした。

大切に物を使っていれば、いずれ神様が宿るという八百万神の考え方も影響していますよね。

昔は豆腐のほかにこんにゃくや柔らかい餅に刺していたようですが、今は豆腐かこんにゃくが一般的です。

あの不思議な光景は優しい心の表れだったのですね。

針供養をしてくれる神社

針供養は、元は女性を守ってくれる淡島神をまつる和歌山の淡嶋神社や東京の浅草寺淡島堂を中心に行われていました。

一説では淡嶋神社では「婆利才女(はりさいじょ)」が祀られているため、婆利=ハリに繋がるとして針仕事の上達を祈願したことから始まったともいわれています。

今では淡島神社以外でも供養を行ってくれる神社もありますよ。

東日本

2月8日開催

東京都  浅草寺  03-3842-0181

鎌倉市  荏柄天神社 0467-25-1772

西日本

2月8日開催

和歌山市 淡嶋神社 073-459-0043

北九州市 淡島神社 093-371-8428

大阪市  太平寺  06-6779-9133

12月8日開催

京都市  幡枝八幡宮 075-791-3576

京都市  武信稲荷神社 075-841-3023

長浜市  長浜八幡宮 0749-62-0481

両日開催

京都市  虚空蔵法輪寺 075-862-0013

徳島市  天神社    088-622-9962

まとめ

日ごろお世話になっている道具に感謝をしてきちんと供養する気持ちは素晴らしいものだと思います。

裁縫は、昔は家にいる事の多かった女性の大切な仕事の一つだった事もあり、この針供養という行事でどれだけ大切にしていたかが伺えるかと思います。

現在も一般の方はもちろん、針を使うプロの方は企業できちんと供養をしている所もあるようです。

針供養はもちろん、祀られている神様は女性の味方のようなので、女性の健康祈願と一緒にお参りしてみてはいかがでしょうか?

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