日本に生まれて日本で生きていくために必要になってくる、文字。
最低限の知識だけでも生きていけるのですが、どうせなら人に見られて恥ずかしくないような綺麗な字が書きたい!と思う方もいらっしゃると思います。
また、子供の習い事の中でも習字が上位に入っています。
子供には綺麗な字を書かせたいと思う方も多いという証拠ですよね?
そんな人気の習字ですが、似たようなものに「書道」というものがあるのはご存知ですか?
書道と習字は同じでは?と思った方もいるはず!
実は書道と習字は似ているようですがきちんと違いがあります。
では具体的にどう違うのかと聞かれるとなかなか具体的な違いの説明は難しいですよね?
しっかり覚えておくためにも調べてみましたので紹介したいと思います。
習字と書道とは?
習字とは
習字とは、漢字で表されている通り字を習うという事です。
小学校の授業などで、薄く描かれた線の上を鉛筆でなぞったり毛筆で綺麗に手本通りに書く練習をしたりすることです。
そういった「書き方」や「正しい形の字」を学ぶことを習字といいます。
こういった正しく綺麗な字を書く事って結構大事で、将来人前で字を書くことに抵抗が無くなったり、人から好感が持たれるきっかけになったりしますよね?
書道とは
書道とは日本古来の毛筆と墨で字を書き、その字の中に自分を表現する芸術の事です。
絵画と同じように字の中に感情をこめて書きます。
ですので、字を覚える事に加えて字に個性を出し、自己表現の練習もしていかなくてはなりません。
こちらは芸術というだけあって書道家というプロの方がいます。
プロになると個展を開いたり、展示会というコンクールのようなものに出展したりして名前が知られるようになります。
習字と書道、二つの違い
先に説明した通り、習字と書道では違いがありましたよね?
習字は「正しい字を習う勉強」に対し、書道は「字の中で自分を表現する芸術」だという事です。
習字や書道には展示会などがありますが、その基準は違います。
習字はいかに手本通りにかけているかですが
それに比べて書道には実は評価の基準はありません。
上手い下手はあるかもしれませんが、下手だと思っていても味があると言われてしまえばそう見えて来たりしませんか?
平たく言ってしまうと書の評価は、見る側が好きか嫌いかに分かれます。
絵画でも時代が違ったり、国が違うとその絵の評価も全く異なったりしますよね?
それと同じで、書道の評価とは芸術であるため受け取る側の感性によるところが大きいのです。
では、書道を極めたいので習字は習わなくていいのか、というとそれはまた違う話になってきます。
習字とは全ての「字を書く」という行為の基本になっています。
まず字の事を知り、正しい字を書けるようになって初めて基礎が出来上がります。
書道はその基礎の上に成り立っているもので、習字がきちんとできていなければ感性に訴えかけるような芸術的な作品にはなりえません。
習字と書道とは全く異なる性質なのに根本は同じだというちょっと不思議な関係なのです。
まとめ
書道と習字、似ているようで似ていませんでしたね。
町で書道教室や習字教室がたくさんあり、混同していた方も多いのではないでしょうか?
初めのうちはどちらでも基礎を教えてくれる所も多いようなので、同じ習字として通っても大丈夫なようです。
でも、どうせ通うなら字がある程度上手になったら自分や子供がより字を綺麗に書きたいのか感性を育んで芸術の方向も伸ばしたいのかを考えてから教室を選ぶと、より自分に合った先生に出会えるかもしれません。
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