濃口醤油と薄口醤油の違いや使い分け方は?

濃口醤油と薄口醤油の違いを紹介します

皆さん、醤油は日常で使っていらっしゃると思います。

あなたの使っている醤油は濃口醤油ですか?薄口醤油ですか?

またはその他の醤油でしょうか?

実は醤油にはいろいろな種類があります。

その中でも代表的なのが濃口醤油と薄口醤油

関東では濃口醤油のみで薄口醤油は関西で使われる。といったイメージがありました。

おいしいのならどちらでも・・・と思ったりはしますが、より日々のご飯がおいしくなるように、濃口醤油と薄口醤油の違いを調べてみました。

濃口醤油とは

濃口醤油と薄口醤油の違いを紹介します

濃口醤油の原料は大豆と小麦を同量混ぜ合わせて発酵させた物です。

江戸時代以降の関東でよく使われていて、なんと日本の醤油生産量の8割以上を占める、最もよく使われる醤油なのですよ!

塩分は約16%で、うま味や香りが強く色が濃いのが特徴です。

料理のレシピで醤油と書かれている場合はだいたい濃口醤油の事を指します。

薄口醤油とは

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薄口醤油の原料は大豆と小麦を混ぜ合わせ、発酵させた物です。

更に発酵の最後の方には、甘酒や水あめも加わりまろやかさを出しています。

1666年に作られ、今は日本の醤油の生産量の約13%を占めていますよ。

塩分濃度は約18~19%で、色が薄くうま味や香りも抑えられています。

薄口醤油=淡口醤油とも呼ばれている所以ですね。

醤油の塩分濃度

実は、薄口醤油は濃口醤油よりも塩分濃度が高いです。

実際に料理に使う際も、薄口醤油を濃口醤油と同じように使うと塩味が強すぎて、とがった味になってしまいます。

ではどうして濃口醤油と殆ど同じ原料なのに色が薄いのでしょうか?

その秘密は塩分濃度にあります。

醤油は発酵食品ですから、発酵が進むにつれて色が濃くなっていきます。

薄口醤油は塩分が高いため、醤油麹の活動がしにくくなり、発酵熟成が緩やかになります。

また、発酵期間も短くされているため濃口醤油よりも発酵が未熟になり、色が薄く香りも控えめな醤油に仕上がっています。

濃口醤油と薄口醤油の使い分け方

濃口醤油と薄口醤油の違いを紹介します

濃口醤油と薄口醤油の違いはわかりましたよね?

でも、実際に使うときはどれを使えばいいのか、わかりにくいですよね?

濃口醤油の場合

濃口醤油は味も濃厚で香りも強いため、濃い香りのお出汁によく合います。

例えばかつお出汁は香りも強く、うま味もしっかりついていますよね?

そんな出汁には、しっかり負けない濃口醤油がお勧め。

また、出汁を使わない照り焼きなどもしっかりはっきり味が出るのでお勧めですよ。

お肉や青魚など、香りの強い食べ物でも、しっかりした醤油のうま味で美味しくいただけます!

濃口醤油と薄口醤油の違いを紹介します

料理の上からかけるような醤油も濃口醤油を使います。

濃口醤油は何にでも使える万能な醤油ですね。

さすが、醤油シェアナンバー1ですね!

薄口醤油の場合

対して薄口醤油は香りもうま味も控えめです。

おすすめのお出しは昆布出汁。

繊細な香りとうま味のお出汁でも薄口醤油は邪魔をしません。

関西では昆布出汁をよく使うのですが、薄口醤油が良く使われると言われている理由ですね。

料理に使う具材の味を引き立ててくれるので主役の具材を前面に出したい時にお勧めです。

また、具材を綺麗に見せたいお吸い物や茶わん蒸しの時に、醤油の色が邪魔をしてしまうとがっかりしますよね?

濃口醤油と薄口醤油の違いを紹介します

そんな時にも薄口醤油を使うととても綺麗に仕上がります。

茶わん蒸しも綺麗な黄色に仕上がりますよ?

まとめ

如何でしたでしょうか?

薄口醤油は関西で使われているというイメージは、きちんと理由があったのですね。

とはいえ、やっぱり使いやすいのが濃口醤油ですね。

なんにでも使えてしまうので、悩む必要がありません。

ですが、薄口醤油もお出汁と併せるととても美味しいので、今まで使った事が無い人もこれを読んで挑戦してみてもらえると嬉しいです。

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