「作る」「創る」「造る」。
音のひびきは同じですが、違う漢字を書きますよね。
作る・創る・造るの意味の違いや、使い分けについて調べてみました。
作ると創る、造るの意味の違いは?
作る
「作る」は「いろいろなものをこしらえる」という意味。
規模の小さいものや、抽象的なものをつくることです。
この「作る」が、一般的に広く使われます。
「模型を作る」「ケーキを作る」「行列を作る」 など。
創る
「創る」は「新しいものをこしらえる」という意味です。
「文学作品を創る」「音楽作品を創る」など。
「創業」や「創刊」など、新しいものごとをつくりだすときには使いますが、製造・育成・栽培の意味では使いません。
造る
「造る」は「大規模な建造物などをつくる」ときに使う漢字です。
「橋を造る」「スカイツリーを造る」というように。
また、お酒、みそ、しょうゆなどもこの「造る」という字を使います。
全体的な生産を示す場合も「造る」という漢字を使うのがふつう。
「いまや、日本で造られた自動車が世界中を走っています。」という風です。
作ると創る、造るの使い分けは?
つくる対象によって漢字を使い分けます。
作る:対象が比較的小さいものや、抽象的なものをこしらえるとき
「図工は、動くおもちゃを作ります。」
創る:ゼロから新しいものを生み出すとき
「あの画家は、絵だけでなく、彫刻も創るらしい。」
造る:対象が比較的大きいもので、具体的なものをこしらえるとき
「父は船を造る会社ではたらいています。」
ただ、これらの漢字をはっきりと使い分けることは困難。
「作る」を、「創る・造る」の意味で使っても間違いではないようです。
まとめ
「作る」「創る」「造る」の違いや、使い分けについて見てきました。
「作る」は、いろいろなものをこしらえるとき、一般的にもっとも使われます。
「創る」は、新しく生み出すとき。
「造る」は大規模なものや、形あるものをつくるときに使われる漢字です。
以上、ご参考までにどうぞ。
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