人前でゲップが出てしまうのはなるべく避けたいですよね。
でも、ゲップがあまりに頻繁なら、身体に何か異常があるのかもしれません。
ゲップの原因や病気を探してみましょう。
あわせて、ゲップを止める5つの方法もチェックします。
目次
どうしてゲップがでるの?ゲップが出る理由
ゲップは、胃にたまった空気が食道を逆行し、口から出てくる現象です。「おくび」とも言います。
胃には普段からある程度の空気がたまっていますが、胃と食道の境目にある「下部食道括約筋」が胃酸や空気の逆流を防いでいます。
ところが、胃の中の空気の量が増えて胃の圧力が高まると、この筋肉がゆるんで食道に空気が漏れ、ゲップが出ます。
ひんぱんに継続して起こるような、病的なゲップ以外はあまり心配することはありません。
ゲップを止める5つの方法
1.食べものに気をつけよう
胃腸に負担がかかるとゲップが出やすくなります。
もともと稲作を中心としてきた日本人は、消化管がデリケートです。
食文化はここ数10年で劇的に変化しましたが、身体、特に消化管は急に変化できません。
胃や腸はストレスや生活の乱れに敏感に反応しますし、影響を受けます。
乱れた食事や生活を続けるのは、胃炎や潰瘍といった病気の原因にもなります。
胃腸に不安のある方は、少しでもそのリスクを減らすことが、ゲップを止めるポイントになります。
油の多い料理はひかえめに
天ぷらやフライなどの揚げ物や、洋食、中華料理、ファーストフードやスナック菓子など…。
油をたくさん使った食べものは胃の停滞時間が長く、病気やゲップの原因になります。
特に外食は、油を多く使ったメニューが多いので注意しましょう。
刺激物はほどほどに
激辛料理や炭酸飲料なども原因のひとつです。
刺激の強い食べものは、胃酸の分泌を促進して、胃壁を荒らす原因になります。
たくさん食べるのは止めるようにしましょう。
2.規則正しい生活を心がけて
人間の身体は一定のリズムにそって活動しています。
1日3回食事をとることはリズムを安定させる上でも大切です。
朝食を抜くなどの欠食や、夜食を食べることは控えた方がいいですね。
できるだけ同じ時間帯に食事をするのも大事。
こうした積み重ねが病気を防ぎ、ゲップを止めることにもつながります。
また「腹八分目に医者いらず」ともいいますね。
動けなくなるほど満腹まで食べてしまうと、胃腸に大きな負担が。
食事はできるだけ時間をかけてゆっくり、そしてよく噛んで食べるようにしましょう。
3.アルコールは適量
アルコールは少量であれば会話も弾み「百薬の長」になります。
でも、度を越えて飲んでしまえば「百害あって一利なし」ですね。
お酒を止める、もしくは飲む量や機会はほどほどに。
4.ストレスをためないように
今の人々はいつもストレスにさらされているのも原因です。
趣味を持つなど、余暇を上手に使うのもストレスの解消にも効果的。
ストレスによる「やけ食い」や深酒を止めることにもつながります。
5.煙草は控えよう
煙草に含まれるニコチンは、血管を収縮させて血行を悪くします。
胃粘膜の分泌も少なくするので、胃壁が傷つく原因に。
できるだけ煙草は止めるよう努力しましょう。
ゲップが病気の可能性は?
空気嚥下症
若い人に多く、精神的なストレスにも関係している病気です。
また食事のとき、よく食べものを噛まずに食べる習慣がある人も、空気をのみ込みやすいです。
のみ込んだ空気がすぐゲップとして出るタイプと、空気が肛門の方へ移動し、胃腸にガスがたまるタイプに分けられます。
多くの場合はストレスが原因と言われてますが、胃・十二指腸潰瘍胃炎などの病気が原因になることもあるようです。
機能性胃腸症
機能性胃腸症で胃が正常に運動しなくなった場合にも、ゲップが出やすくなることがあります。
胃癌
「幽門狭窄症」という胃の出口付近が狭くなった状態では、食べた食事やのみ込んだ空気が少しずつしか小腸(十二指腸)へ流れていきません。
そのためゲップが出やすくなり、嘔吐を伴う症状も出るようですね。
ゲップを止める方法まとめ
ゲップの原因や病気、止める方法について見てきました。参考になったでしょうか?
でも、「身体がなんだかおかしい…」と思ったら、軽い症状でも病院に行くのが大切です。
ネットだけで自己判断せず、内科もしくは胃腸科、消化器科にかかりましょう。
「病気かも…」と悩んでストレスを抱えるよりも、お医者さんに診てもらったほうが精神的に安心できますね。
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