除菌と殺菌、消毒の違いと使い分けは?抗菌や滅菌も!

霧吹き

細菌やカビは服のニオイのもとになりますし、病気の原因にもなってしまいます。

ですが、すべてが悪い菌というわけではありません。人の役に立つ菌もあるのです。

そこで、悪い菌だけを除くために「殺菌」や「消毒」などのさまざまな方法があります。

除菌、殺菌、消毒、抗菌、滅菌の違いについて詳しく見てみましょう。

そもそも「菌」ってなに?

菌

知らぬ間に家に生えているカビや、食べ物を腐らせたり、病気の原因になることもあるさまざまな菌。

まとめて「ばい菌」とも呼ばれます。

まずはその「菌」について詳しく見てみましょう。

カビって菌なの?

ふだんの会話で「カビ」というと、お風呂場のタイルに生える黒カビや、ブルーチーズの青カビを思い浮かべますね。

生物学的には、こういったカビは「菌類」の分類になります。

これら菌類の仲間にはキノコも含まれていますし、ビールやパンづくりに使う酵母も含まれます。

酵母とカビは、形は違いますがかなり似ており、専門的には「真菌」といいます。

また「菌」という言葉は、私たちの腸内にいる大腸菌やヨーグルトに入っている乳酸菌にも使います。

これらは、専門的には「細菌(バクテリア)」といい、カビよりもずっと小さいです。

また、見た目や内部の構造もカビとは大きく違います。

いっぽう、細菌やカビなどをまとめて「微生物」とも呼びます。

文字通り、微生物は「小さな生き物」という意味です。

場合によってはウイルスを含めたり、ゾウリムシなどを含めているときもあります。

このように、私たちが日常的に使っている言葉と専門分野で使われている用語には違いが見られることがあります。

人の役に立つ菌もあります

女性OK

細菌には、赤痢やコレラなどの感染症を引き起こすものが多くあります。

でも、人々の役に立っている細菌もたくさんいます。

たとえば、納豆づくりに利用される枯草菌や、ヨーグルトやチーズづくりに欠かせない乳酸菌、汚水処理に利用される細菌群など。

カビも、水虫菌やイネイモチ病菌など人や作物に害をもたらすカビが連想されがちです。

でも、抗生物質の生産や、醸造業に利用される酵母などのように、人に恵みを与えてくれるカビも知られています。

このようなカビや細菌のなかには、人類の生活環境よりはるかに過酷な環境で生きているものがいます。

現在も新しい性質をもった種の探索・発見が続いています。

人に害があるものは防御法を、利益があるものは利用法を考えていくことが重要なのです。

除菌・殺菌・消毒・抗菌・滅菌…違いは?

簡単に違いを言うと

除菌…微生物を殺すのではなく、洗浄・ろ過・沈殿などの物理的な方法によって取りのぞくこと。
殺菌…加熱や薬剤処理などで微生物を殺すこと。殺菌しても一部の微生物は生存している場合も。
消毒…病原性の微生物を殺菌すること。
滅菌…対象のものからすべての微生物を殺して、完全な無菌状態にすること。
抗菌…微生物の発生・生育・増殖を阻止したり、抑制したりすること。

となります。詳しく説明しますね。

除菌とは

殺菌

おもに生活環境の中のカビや細菌を少なくする方法が「除菌」です。

たとえば、除菌スプレーを使って服に付着したばい菌を少なくしたり、除菌洗剤でキッチンについた菌を減らすなどです。

 

殺菌とは

「殺菌」は、滅菌よりも低い温度で処理したり、殺菌剤を使って菌の一部もしくはほとんどを殺すことです。

食品の代表例には、低温殺菌牛乳、豆腐、練り製品やハムソーセージなどのチルド食品があります。

滅菌とは違い、耐熱性の高い細菌芽胞が残っている可能性があるので、冷蔵庫での保存が必要です。

なかには防腐剤を添加しているものもあります。

賞味期限はレトルト食品よりも短く、風味がよいのが特徴です。

消毒

消毒

病原性のある微生物をあつかう場合の殺菌を「消毒」といいます。

消毒はおもに病院の環境、医療機器、医療用具、手指、白衣、スリッパ、リネンなどの殺菌を意味します。

方法としては、高温や紫外線、殺菌剤を使って行います。

この「消毒」は滅菌と違い、方法によっては一部の細菌が残ってしまう場合もあります。

抗菌

専門的な「抗菌」は、殺菌・増殖抑制・除菌の3つにわけられます。

英語ではAntimicrobial(抗菌性・抗菌剤)と表記され、微生物の生存と増殖を防ぐすべての作用を意味します。

1980年頃から繊維製品やタイルなどの抗菌加工が始まり、抗菌ブームが巻き起こりました。

同時に、和製造語の「抗菌、KOHKIN」が国内外で定着しました。

経済産業省は「抗菌加工」を「製品の表面で細菌の増殖を抑制する機能をもたせた加工」と定義しています。

つまり抗菌加工製品の「抗菌」は、本来の意味とは少々違いがあるのです。

滅菌とは

すべてのカビや細菌を殺して無菌状態にすることを「滅菌」といいます。

高熱や高圧力をかけたり、「微生物ろ過膜」を使ってすべての菌をろ過して無菌にする方法があります。

熱を使って滅菌した食品の代表例は、ロングライフ牛乳やカレーなどのレトルト製品です。

これらは、冷蔵・冷凍しなくても賞味期限がとても長いのが特徴です。

除菌・殺菌・消毒・抗菌・滅菌の違いまとめ

普段あまり気にしませんが、モノや用途によって「除菌」「消毒」といった方法に違いがあります。

お掃除グッズなどを買うとき、ちょっと気にしてみるといいかもしれません。

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