博多祇園山笠と放生会の飾り山笠紹介と日程は?どんたくと並ぶ博多三大祭り

博多祇園山笠

博多祇園山笠と放生会は、どんたくと並んで博多三大祭りと呼ばれ、古くから親しまれているお祭りです。

博多祇園山笠

博多祇園山笠ってどんなお祭り?

博多祇園山笠

正式名称は「櫛田神社祇園例大祭」。

櫛田神社の氏子によるお祭りです。

「流」(りゅう)と呼ばれるグループごとに山笠を奉納します。

2016年にユネスコの文化遺産に登録されました。

日程は?

7月

7月15日の追い山笠が全国的に有名ですが、実は7月1日から様々な神事を行います。

  • 1日 〆卸(しめおろし)
    当番町の「お汐井とり」「御神入れ」〆卸とは各流の地区をお清めすること。
    お汐井とりは、山笠の舁き手(かきて)が箱崎浜から清めのお汐井(砂)を持ち帰り、筥崎宮と櫛田神社に参拝して祭りの安全を祈願します。
    御神入れは、櫛田神社の新刊が各流を回って祝詞をあげ、山笠に神を招き入れます。
  • 9日 当番町以外の流のお汐井とり
  • 10日 流舁き(ながれがき)。各流で山笠を担いで回ります。
  • 11日 朝山笠。早朝に町の総代などを接待します。この日は子供が山笠に乗れる日です。
    また、夕方は他流引きと言って、初めて流の外に出ます。
  • 12日 追い山ならし。追い山当日と同じコースを回る、いわばリハーサルです。
  • 13日 集団山見せ。
    各流の名士や有名人を乗せた舁き山笠がメイン通りを回ります。
  • 14日 流舁き(ながれがき)。「櫛田入り」の練習。
  • 15日 追い山
    祭りの最終日。本番です。まずは「櫛田入り」。
    スタート地点の「山留め」から櫛田神社の清道を回り、玉垣を出るまでのタイムを競います。
    そこからゴールの須崎「廻り止め」まで全速力で駆け抜けます。

祇園山笠の歴史

鎌倉時代に博多で疫病が流行り、聖一国師という僧が疫病退散の祈願をしました。

それが現在の博多祇園山笠の起源と言うのが一般の説です。

その時乗っていた施餓鬼という輿のような物が現在の山笠の原型だと言われています。

「流」は豊臣秀吉の時代に作られました。

山笠の種類

山笠には飾り山笠と舁き山笠があります。

飾り山笠は、文字通り飾るだけのもので、動かすことはありません。

博多祇園山笠

舁き山笠は、担いで練り歩くための山笠です。

「舁く」(かく)とは「担ぐ」という意味です。

また、昭和に入ってから「子供山笠」が誕生しました。これは、子供たちに山笠の伝統を伝えるためです。

きゅうりと女人禁制

きゅうり

山笠の舁き手は、祭りの間はキュウリを食べてはいけない、という決まりがあります。

キュウリの切り口が櫛田神社の祇園宮の神紋(木瓜の花)と似ているから、と言われています。

また、山笠は女人禁制です。

女性は山笠に触れたり担ぎ手の詰め所に入ったりしてはいけません。

女性は穢れているから神聖な場所に入ってはいけないというのが理由。

しかしこれは女性蔑視という事で、最近ではそのようなことは言われなくなりました。

祭りに女性が参加できないのは相変わらずですが、子供山笠に限っては女の子も参加できるようになりました。

祇園山笠の見どころ

何といっても最終日の追い山です。

この日のために14日までの様々な神事が行われるのです。

山笠は、追い山が終わると同時に解体されてしまいます。

15日の早朝に追い山があり、その後何事もなかったように日常に戻るのも、この祭りの面白いところではないでしょうか。

放生会

放生会とは?

博多祇園山笠

日本各地の神社やお寺で春または秋に行う例祭です。

人間の生活が他の生命の犠牲の上に成り立っていることを意識し、自然の恵みに感謝するため、鳥や魚などを野に放ちます。

死んでしまったペットや、やむを得ず殺してしまった生き物の魂を供養してもらうこともできます。

一般的には「ほうじょうえ」と読みますが、福岡の筥崎宮(はこざきぐう)では「ほうじょうや」と読みます。

日程

9月12日から18日にかけて行われ、様々な神事が執り行われます。

2年に一度(西暦の奇数年)の御神幸(御神輿行列)も行われます。

放生会の歴史

発祥は古代インドと言われています。

後に仏教の儀式として中国を経て日本にも伝わりました。

日本では飛鳥時代に放生会の原型となる儀式が行われています。

ちゃんぽんとおはじき

筥崎宮の放生会には、なんと500もの屋台が並びます。

中でも有名なのが、「ちゃんぽん」と「おはじき」。

「ちゃんぽん」はガラス製の玩具で、吹くと音がします。その音から「ちゃんぽん」と名付けられました。

「ポッペン」「ビードロ」とも呼ばれています。

「おはじき」は災いをはじくという縁起ものです。

人形師の手作りによるもので、人形・食べ物・動物などをかたどっています。

大変美しく人気があって、すぐに売り切れてしまいます。

過去にはネットオークションで高額な値が付くようになり問題になりましたね。

そのため、残念ながら平成29年からは販売中止になってしまいました。

2018年現在、販売が開始されてますね。買った方がインスタグラムに投稿されていました。

 

博多祇園山笠と放生会 まとめ

 

「どんたく」と比べると、神事の要素が多い2つのお祭り。

歴史や意味を考えながら見物すると、一味違った楽しみ方ができますね。

迫力の山笠追い山、静かな放生会どちらも博多の街に遊びに行きたくなります。

 

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