ハッカ油の効能とは?でも猫にとって毒になるって本当?気をつけたい家でのスプレー

ハッカ油

ペパーミントやスペアミントより甘さが控えめで、きりりとさわやかな香りのハッカ。

ハッカから抽出されたハッカ油は、虫よけや消臭、気分転換などさまざまな効果を持っています。

使いやすくて優れた効能のハッカ油ですが、猫にとっては毒になるのを知っていますか?

ハッカ油は天然成分で安心…と思いがちですが、猫を飼っている家では注意が必要です。

ハッカ油、そして猫にとっては害がある理由について見ていきます。

ハッカ油ってどういうもの?

歯磨き

ハッカ油の主成分であるメントールは、私たちの暮らしでも身近な存在です。

ガムやチョコレート、アイスクリーム、シロップ、歯磨き粉、マウスウォッシュ、石けんなど。

医薬品では、湿布薬や目薬、胃腸薬、軟膏の塗り薬などさまざまです。

東洋、西洋を問わずにハッカは古くから治療目的として利用されてきました。

これほど多くの分野に使われているのは、昔からハッカが心や体によいものだとわかっていたからです。

ハッカの独特な香りは、体をスッキリと元気にしてくれたり、気持ちを落ち着かせてくれます。

ハッカ油のさまざまな効能

・胸やけや胃もたれ、便秘などに

ちょっとした消化器系の不調にはハッカがおすすめです。

胃の痛みを和らげたり、胆汁の分泌を促し、肝臓を元気にします。

また、腸の不調による便秘や下痢を楽にしてくれます。

・風邪や発熱、のぼせに

ハッカ油

ウイルスの繁殖を抑えたり体を元気にする働きで、風邪と戦う力を助けてくれます。

クールな使用感は不快な熱っぽさやのぼせ感を和らげ、鼻水、鼻づまりを楽にします。

乾燥してウイルスが蔓延しやすい冬は、こまめなスプレーで加湿しながらハッカ油を使うと風邪の予防になります。

・ニキビ、抗菌作用

抗菌作用と炎症を抑える働きがあるので、ニキビや脂性肌のケアにおすすめです。

キッチン周りの掃除に使えば、食中毒や感染症の予防にもなります。

・防臭、防虫対策に

ハッカの香りや抗菌効果で、汗のにおいや口臭を予防します。

また、蚊やダニ、ゴキプリなどの虫をよせつけない働きもあります。

・緊張や疲労、低血圧に

ハッカの香りは、緊張しているときや落ち込んだときに心身に活力を与えてくれます。

また血圧を上げる働きがあり、低血圧の人や、疲れて無気力なときにもやる気を起こさせてくれます。

・痛みやコリ、かゆみに

かゆみ

ハッカの鎮痛作用や、炎症を抑える作用、使った部分に冷感をもたらす作用が、炎症による熱を和らげます。

湿布薬などにも使われ、関節痛、筋肉痛、捻挫や打撲など、痛みの緩和に役立ちます。

さらに筋肉の緊張をゆるめ、疲れによるコリを和らげてくれます。また、かゆみを止める働きもあります。

ハッカ油は猫にとって毒になるって本当?

ハッカ油は猫には危険です!

猫2

猫には、ハッカ油だけでなく、精油そのものが危険です。アロマテラピーには要注意です。

なぜかというと、もともと肉食動物の猫は、遺伝的に精油を分解できないのです。

肝臓は、デトックス(解毒)をしてくれる器官です。

精油が体内に入ると、人や犬なら解毒作用のある「グルクロン酸転移酵素」で分解するので問題ありません。

ところが、猫の肝臓は人や犬ともちょっと違います。

猫の体は、グルクロン酸転移酵素を十分に作ることができません。

すると毒素がそのまま体内にたまってしまい、悪影響を及ぼしてしまいます。

とくに精油は、植物のエキスがギュッと凝縮されているので、中毒症状が出やすいです。

一見平気そうに見えても、中毒症状の程度や発症時期は、猫によってかなり差があるので油断は禁物です。

体内にどんどん有害成分がたまっていくと、肝機能障害を起こしたり、ときには死に至ることもあります。

猫の近くではハッカ油は使わないように気をつけてくださいね。

それでもハッカ油を使いたいなら…

猫

猫がいる家庭で、それでもアロマテラピーやハッカ油を使いたいという人もいますよね。

獣医さんの中には、使用には十分注意して、薄めて使えば大丈夫と言う方もいます。

ハッカ油を使う場合は、以下の注意点を徹底して行うようにしましょう。

  • ハッカ油を使うのは猫が入らない部屋で
  • スプレーや芳香浴を楽しんだあとは、換気をしっかりとする
  • 猫が精油に触れたり舐めないようにする
  • ハッカ油や精油は絶対に猫の手の届かない場所に保管する

ハッカ油のまとめ

はっか

猫にとってアロマテラピーや、ハッカ油などの精油が危険だということはまだあまり知られていません。

どの精油が危険で、どれが安全なのかなど分かっていないことの方が多いです。

ハッカ油は機能性豊かですが、猫がいる家庭では使わない、また使う場合は細心の注意が必要です。

大事な家族の一員を失わないためにも、注意は怠らないようにしましょうね。

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